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2010年12月26日日曜日

エイプのバルタイ2

強力馬力単車屋 WIZARD-2

WIZARD-2の部屋



上死点が出ましたら、次はリテーナーにダイヤルゲージをセットします。






ヨシムラST1カムシャフトでは50cc用と100cc用でバルブタイミングの設定が違うのですが、100用のヘッドを使用するので100cc用でバルタイをとります。

インテーク側のリテーナーにセットされたダイヤルゲージでバルブが1mmリフトした時のタイミングホイールを読みます。





100用のバルタイではinバルブが1mmリフト時に上死点前9とありますので、前回の上死点25.5度に9度を足して34.5の時に1mmリフトしていれば良い事になります。設定方法としてはカムスプロケットの取り付けボルトを緩めておき(エンジンの仕様によってはカムスプロケットのボルトを1個締めて設定したほうが良いでしょう。)inバルブを1mmリフトさせておいてカムが回らないようにタイミングホイールの34.5の位置を針に合わせます。
そして、カム、タイミングホイールが回らないように注意しながらカムスプロケのボルトを締め付けます。






そして、もう一度クランクを回して1mmリフト時にタイミングホイールの角度がずれていないか確認します。
レース専用でハイコンプッションのエンジンでは、バルタイ設定後
バルブとピストンのクリアランスを測定しなければなりません。


もっと詳しくはヨシムラのサイトへ

2010年12月14日火曜日

エイプのバルタイ1






強力馬力単車屋 WIZARD-2


ローターの合わせマークをクランクケースの合わせマークに合わせてピストンがトップの時にカムスプロケットの○の刻印が真上に来るようにカムチェーンをかけます。この時カムスプロケット取り付けボルトはバルタイ調整の時に緩めるので仮締めにしておきます。基本的に組み付け方はサービスマニュアルを参照して下さい。


ダイヤルゲージをプラグホールから差し込んでピストンのトップを出します。プラグホールにダイヤルゲージが接触しないように注意します。


画像のようにタイミングホイールをセットします。(数字の並びは逆にセットした方が良いです)
ヨシムラのタイミングホイールなら簡単にセットできます。

クランクの回転方向を正回転、逆方向を逆回転としておきます。そしてクランクを正回転でピストンが上昇する位置からゆっくりと正回転方向へクランクを回します。その時ピストンがトップへと上昇していってトップに来た所でダイヤルゲージも静止します。その静止した状態からさらにゆっくりと正回転方向へクランクを回して行くとピストンが下降を始め、ダイヤルゲージが上昇時より逆の方向へと回り始めます。そしてダイヤルゲージの針が一回点(ピストンが1mm下がったところ)した時のタイミングホイールの角度を読みます。ブログを見ると正回転でピストンが1mmリフトした時がこの画像の右端の0から左へ数えて5度の所になっています。
同様に逆回転でピストンが上昇しダイヤルゲージが止まり逆方向へ回転を始めて1mmリフト(トップから1mm下がったところ)した時のクランクの角度を読みます。この画像では大きな矢印の左側の45度を少し超えた46度でした。
正回転で1mmリフト時に5度の位置で逆回転の1mmリフト時に46度でした。この数字のセンターを出すには46度から5度を引いて正回転時と逆回転時41度のセンター41÷2=20.5度となり画像の5度(正回転の1mmリフト時の角度)から左へ20.5度ずらした25.5度を針の位置へ合わせた時がトップとなります。(画像では27度を指しています)

2010年12月1日水曜日

エイプ50にエイプ100のシリンダーヘッドを組む。

強力馬力単車屋 WIZARD-2


キタコ82ccボアアップキットを組んだ(ピストンはSE用に変えています)エイプ50のエンジンにポート加工、研磨したエイプ100の純正シリンダーヘッドを組みます。(排気量50ccのエイプのンノーマルエンジンにエイプ100のシリンダーヘッドを組むだけでは圧縮が低くなるので速くはなりません)





キタコで82ccにボアアップだけしていたエンジンには補修用のSPLシリンダーヘッド(¥33.600税込み、品番313-1122200)を組む事ともできます。エイプ100にキタコφ57の115ccライトボアアップキットを組んだエンジンにも組めます。この品番のシリンダーヘッド用に、SPLカムシャフト(¥8.400税込み、品番3001122100)がリリースされています。(注意:旧型のキタコの刻印の無いSPLヘッドには付きません)


もっと上を狙うならばULTRA-SEシリンダーヘッド(スチールバルブ仕様、品番313-1122710、チタンバルブ仕様、313-1122800品番)を組みましょう。


カムホルダーのオイル通路を簡単に研磨します。

エッジを取り、鋳肌の凸凹を滑らかにしてオイルが流れやすくします。


さて、自作派として話を進めましょう。ヨシムラST-1カム軽量化ロッカーアームにキタコのチタンナットのアジャスターをく組みました。やはり動弁系の軽量化が高回転を生み出します。キタコの動弁系のパーツはこちら
次のステージ用にカムは交換する予定なのでヨシムラの印字が消えるようなカムの軽量化はしていません。

先に加工しておいたカムスプロケットをクランクのトップにマークに合わせてカムスプロケットが真上に来るようにカムチェーンをかけて仮組します。そしてテンショナーを張ってクランクを一回転させてクランクのトップマークとカムスプロケットの合わせマークの位置の確認をします。(この辺は純正のマニュアルを参照して下さい)


2017/8/7
追記
昨日CRF100のサービスマニュアルを見てたら燃焼室形状とバルブ径が大きいので
この機種のヘッドが入手できればケッコウいけるかも知れません。

エイプ100のヘッドのポート加工

強力馬力単車屋 WIZARD-2


エイプ50のスプロケットをバルタイを取る為に長穴加工します。

ランダムに穴あけ加工して簡単に磨いておきました。



エイプ100のヘッドをリュウターでインマニの口径に合わせてポート加工後にサンドペーパーで研磨しましたインレットポートです。


こちらがエキゾーストポートです。ガスケットに合わせてポートを拡大すると大きくなりすぎるのでインレツトに合わせてポートを拡大します。

バルブとエキマニを組み付けたエイプ100のシリンダーヘッド。

オリジナルのエキマニにφ34のチタンのエキパイを差込み、スプリングで固定します。



キタコの強化バルブスプリングチタンリテーナーを組み付けるとこのようになります。このヘッドにヨシムラのST-1のカムシャフトで13000rpmオーバーとなります。最高速計算機のあるサイトに数値を入れると最高速は115km位になります。

加工せずにポテンシャルの高いエンジンパーツはこちら

キタコ82ccウルトラSEのキットはこちら

2010年11月27日土曜日

エイプのバルブ軽量研磨

強力馬力単車屋  WIZARD-2




ヘッドはエイプ100の純正を使用するので、バルブもエイプ100のものです。
フェイス等を加工研磨して軽量化します。そしてバルブシートの当たり面はバルブシートへのバウンスと密着性を考慮して05mm幅の外合わせにしました。バルブシートの内径も広げられるので1mmオーバーサイズのビッグバルブのセンター合わせと同じ位になると思います。このようにバルブシートへの当たり面を外合わせにする事によって当たり幅を狭めて密着性を良くし、シートへの接触面積増大(又は変わらず)によってバウンスを抑制(軽量化との相乗効果にもよる)し、バルブシートの開口面積を増大させる事ができます。そして軽量化によって高回転でのバルブのジャンピング現象を抑制傾向させる効果があります。ただ、耐久性は多少落ちます。





こちらがバルブの足です。こちらもカットして軽量化に貢献させます。
サーキットオンリーならば、キタコのウルトラSEシリンダーヘッド(スチールバルブ仕様)313-1122710,¥47.250か少し高価ですがチタンバルブ仕様の313-1122800、¥89250も補修パーツとしてリリースされています。
ベースがエイプ50のエンジンなのとライダーがビギナーなので今後の拡張性を考えてキタコの82ccライトボアアップキット(ピストンはSEに換装)をチョイスしました。タケガワのエイプ100用のスーパーヘッドも仕様できるかも知れませんが確認出来ていません。

エイプ50のボアアップをするのであればなるべく最終的なイメージを決めておきましょう。
キタコの82ccのキットだとSPLヘッド、ウルトラSE(バルブ2種)ヘッドへとバージョンアップできます。

予算があれば一度に82ccSPLボアアップキット(シリンダー、ピストン、ヘッド、カム、GK)214-1122210、¥52.290か82ccウルトラSEボアアップキット(シリンダー、ピストン、ヘッド、カム、GK)214-1122710、¥66.150(スチールバルブ仕様)を組み付けたほうが結果的に安価にできます。

レース用であればキタコの130ccSPLキット、ヨシムラ125ccキットタケガワの124ccスーパー+Rキットがエイプ50、XR50M用としてリリースされています。

100用のキットは選択幅が広いのでいろいろ選べます。

鏡面研磨されたエイプ100のバルブ。

軽量研磨したエイプ100のバルブと軽量加工したロッカーアームにキタコのチタンナットとの組み合わせ。動弁系の各パーツの軽量化が相乗効果として高回転を生み出します。

WIZARD-2のチューニングメニュー

エイプ、モンキー、カブ(パーツ単体での持ち込みの場合です。脱着工賃、パーツ代は含みません)

バルブ軽量研磨  1本 ¥2.100~

バルブシート修正擦り合わせ 1台分 ¥4.200~(バルブシートの状態でシート加工が必要となる場合があります。)

バルブシート05mm外合わせ加工 擦り合わせ 1台分 ¥8.400~

バルブガイド打替えバルブシート加工擦り合わせ 1台分 ¥12.600~

ヘッド面研 4.200円~

ポート加工研磨 ストリート仕様 1台分¥10.500~ レース仕様 1台分 ¥16.800~

ロッカーアーム軽量研磨 1本 ¥1.680~

ピストンリセス加工    ¥6.300



Z1、Z2
バルブ軽量研磨   1本 ¥4.200円~
ヘッド面研       ¥18.900~
バルブガイド内替えバルブシート加工 ¥47.250円~
ツインプラグ加工   ¥84.000~
ポート加工研磨    ストリート¥42000~ レース仕様 応談            

エイプをCB750FCカラーに塗装する。

CB750FCカラーに塗装します。
このカラーでホワイト、パール、シルバー、キャンディレッド、ブルーの5色の塗料が必要となります。
Z2レーサー、CB750K2と往年の名車と並んでも遜色有りませんね。

ホンダのウィングマークはモンキー用を使用しました。

2010年11月26日金曜日

エイプ、キタコSEヘッド用のピストンを組み付ける。


ローターを組んで、キタコのSEヘッド用のピストンを組みます。この時サークリップ等がクランクケース内に落ちないようにウエス等でケース上面を覆っておきます。バルブリセスの大きいほうがインレット側になります。ピストンは簡単に磨き、スカート下部の角を取りました。

ブラック塗装したキタコSEヘッド用82ccシリンダーを組みました。組み付ける前にはシリンダー内にオイル等を塗布しておきます。組み付けるコツとしてはピストンリングの合口から挿入して小さなマイナスドライバーなどはみ出しているリングをシリンダー内に柔らかく押し込みます。決してリングがはみ出している状態で無理に押し込んではいけません。リングがはみ出していたらシリンダーを持ち上げて再度入れ直します。無理に押し込むとオイルリング等が折れ曲がったりしますので慎重に作業しましょう。


カムチェーンには画像のように針金等を巻いてシリンダーやヘッドを組み付ける時に引っ張れるようにしておきます。カムチェーンがクランクケース内にも落ちないようにもできます。

圧縮比を計るのでピストンとシリンダーの隙間に薄くグリスを塗っておきます。

2010年11月25日木曜日

エイプの強化クラッチ、強化ポンプを組み付ける。

エイプのミッションとクランクを組み付け左右のケースを合わせました。この時無理に組み付けない事とカムチェーン(タケガワダイハードα強化カムチェーンをチョイス)を挟まないように組み付けなければなりません。ミッションの作動もこの時に確認しておきます。

シフトアームを組みて、クラッチはエイプ50用でデイトナのFCC強化クラッチを組みました。シフトアームの組み付け時には星型のプレートの位置の確認をして間違わないようにして下さい。

タケガワの強化ポンプを組み付けます。このポンプには加工用のドリルの刃が付いているので便利です。カムチェーンが絡まらないように手で送りながらクラッチを回転させて作動の確認をします。
(タケガワの強化ポンプを取り付けると純正のクラッチカバーかタケガワクラッチカバーしか取り付け出来ないとt注意事項として記載されています。9

レース用ならばタケガワの強化クラッチ、乾式クラッチを組み付けます。乾式クラッチはミッションとの組み合わせで種類があります。それとカバー(フィルター付き)だけの取り付けでもオイルクーラーの取り出しが付いているのでこの時装着してもいいかもしれません。

組上がったところを上部から見た画像です。

エイプのクランクケースの研磨

強力馬力単車屋 WIZARD-2




クランクシャフトの高回転を妨げる抵抗となるのはオイルです。
オイルの抵抗を減少させる作業がクランクシャフトの研磨であり、クランクケースのバリ取りや研磨です。低い番号のサンドペーパーから磨きましょう。
ミッションのベアリングを抜き替えてマイクロロンアセンブリールブ(最近名称が変わりました)を塗布して
います。
ミッションを組み付けてスプロケ側のオイルシールを組みましょう。
(下から2番目の5速のギアをTAKEGAWAのクロストップギアに交換しました。このキットには1.000と0.962の2種類のギア比を選べ、エイプ50の場合はノーマル比が0.960なので1.000のギアの方を組み付けました。エイプ100の場合は0.962の方が良いと思います。)
レースオンリーで予算が有る方はクロスミッションを組みましょう。




シフトフォークとドラムを組み付けました。分解する時にシフトフォークの順番や向きをよく確認しておきましょう。星型のプレートはピンが落ちないように仮組していますのでケース合わすときには注意してはずします。次にクランクを組みます。(この時カムチェーンがクランクとクランクケースに挟まれないように注意します。)