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2010年11月27日土曜日

エイプのバルブ軽量研磨

強力馬力単車屋  WIZARD-2




ヘッドはエイプ100の純正を使用するので、バルブもエイプ100のものです。
フェイス等を加工研磨して軽量化します。そしてバルブシートの当たり面はバルブシートへのバウンスと密着性を考慮して05mm幅の外合わせにしました。バルブシートの内径も広げられるので1mmオーバーサイズのビッグバルブのセンター合わせと同じ位になると思います。このようにバルブシートへの当たり面を外合わせにする事によって当たり幅を狭めて密着性を良くし、シートへの接触面積増大(又は変わらず)によってバウンスを抑制(軽量化との相乗効果にもよる)し、バルブシートの開口面積を増大させる事ができます。そして軽量化によって高回転でのバルブのジャンピング現象を抑制傾向させる効果があります。ただ、耐久性は多少落ちます。





こちらがバルブの足です。こちらもカットして軽量化に貢献させます。
サーキットオンリーならば、キタコのウルトラSEシリンダーヘッド(スチールバルブ仕様)313-1122710,¥47.250か少し高価ですがチタンバルブ仕様の313-1122800、¥89250も補修パーツとしてリリースされています。
ベースがエイプ50のエンジンなのとライダーがビギナーなので今後の拡張性を考えてキタコの82ccライトボアアップキット(ピストンはSEに換装)をチョイスしました。タケガワのエイプ100用のスーパーヘッドも仕様できるかも知れませんが確認出来ていません。

エイプ50のボアアップをするのであればなるべく最終的なイメージを決めておきましょう。
キタコの82ccのキットだとSPLヘッド、ウルトラSE(バルブ2種)ヘッドへとバージョンアップできます。

予算があれば一度に82ccSPLボアアップキット(シリンダー、ピストン、ヘッド、カム、GK)214-1122210、¥52.290か82ccウルトラSEボアアップキット(シリンダー、ピストン、ヘッド、カム、GK)214-1122710、¥66.150(スチールバルブ仕様)を組み付けたほうが結果的に安価にできます。

レース用であればキタコの130ccSPLキット、ヨシムラ125ccキットタケガワの124ccスーパー+Rキットがエイプ50、XR50M用としてリリースされています。

100用のキットは選択幅が広いのでいろいろ選べます。

鏡面研磨されたエイプ100のバルブ。

軽量研磨したエイプ100のバルブと軽量加工したロッカーアームにキタコのチタンナットとの組み合わせ。動弁系の各パーツの軽量化が相乗効果として高回転を生み出します。

WIZARD-2のチューニングメニュー

エイプ、モンキー、カブ(パーツ単体での持ち込みの場合です。脱着工賃、パーツ代は含みません)

バルブ軽量研磨  1本 ¥2.100~

バルブシート修正擦り合わせ 1台分 ¥4.200~(バルブシートの状態でシート加工が必要となる場合があります。)

バルブシート05mm外合わせ加工 擦り合わせ 1台分 ¥8.400~

バルブガイド打替えバルブシート加工擦り合わせ 1台分 ¥12.600~

ヘッド面研 4.200円~

ポート加工研磨 ストリート仕様 1台分¥10.500~ レース仕様 1台分 ¥16.800~

ロッカーアーム軽量研磨 1本 ¥1.680~

ピストンリセス加工    ¥6.300



Z1、Z2
バルブ軽量研磨   1本 ¥4.200円~
ヘッド面研       ¥18.900~
バルブガイド内替えバルブシート加工 ¥47.250円~
ツインプラグ加工   ¥84.000~
ポート加工研磨    ストリート¥42000~ レース仕様 応談            

エイプをCB750FCカラーに塗装する。

CB750FCカラーに塗装します。
このカラーでホワイト、パール、シルバー、キャンディレッド、ブルーの5色の塗料が必要となります。
Z2レーサー、CB750K2と往年の名車と並んでも遜色有りませんね。

ホンダのウィングマークはモンキー用を使用しました。

2010年11月26日金曜日

エイプ、キタコSEヘッド用のピストンを組み付ける。


ローターを組んで、キタコのSEヘッド用のピストンを組みます。この時サークリップ等がクランクケース内に落ちないようにウエス等でケース上面を覆っておきます。バルブリセスの大きいほうがインレット側になります。ピストンは簡単に磨き、スカート下部の角を取りました。

ブラック塗装したキタコSEヘッド用82ccシリンダーを組みました。組み付ける前にはシリンダー内にオイル等を塗布しておきます。組み付けるコツとしてはピストンリングの合口から挿入して小さなマイナスドライバーなどはみ出しているリングをシリンダー内に柔らかく押し込みます。決してリングがはみ出している状態で無理に押し込んではいけません。リングがはみ出していたらシリンダーを持ち上げて再度入れ直します。無理に押し込むとオイルリング等が折れ曲がったりしますので慎重に作業しましょう。


カムチェーンには画像のように針金等を巻いてシリンダーやヘッドを組み付ける時に引っ張れるようにしておきます。カムチェーンがクランクケース内にも落ちないようにもできます。

圧縮比を計るのでピストンとシリンダーの隙間に薄くグリスを塗っておきます。

2010年11月25日木曜日

エイプの強化クラッチ、強化ポンプを組み付ける。

エイプのミッションとクランクを組み付け左右のケースを合わせました。この時無理に組み付けない事とカムチェーン(タケガワダイハードα強化カムチェーンをチョイス)を挟まないように組み付けなければなりません。ミッションの作動もこの時に確認しておきます。

シフトアームを組みて、クラッチはエイプ50用でデイトナのFCC強化クラッチを組みました。シフトアームの組み付け時には星型のプレートの位置の確認をして間違わないようにして下さい。

タケガワの強化ポンプを組み付けます。このポンプには加工用のドリルの刃が付いているので便利です。カムチェーンが絡まらないように手で送りながらクラッチを回転させて作動の確認をします。
(タケガワの強化ポンプを取り付けると純正のクラッチカバーかタケガワクラッチカバーしか取り付け出来ないとt注意事項として記載されています。9

レース用ならばタケガワの強化クラッチ、乾式クラッチを組み付けます。乾式クラッチはミッションとの組み合わせで種類があります。それとカバー(フィルター付き)だけの取り付けでもオイルクーラーの取り出しが付いているのでこの時装着してもいいかもしれません。

組上がったところを上部から見た画像です。

エイプのクランクケースの研磨

強力馬力単車屋 WIZARD-2




クランクシャフトの高回転を妨げる抵抗となるのはオイルです。
オイルの抵抗を減少させる作業がクランクシャフトの研磨であり、クランクケースのバリ取りや研磨です。低い番号のサンドペーパーから磨きましょう。
ミッションのベアリングを抜き替えてマイクロロンアセンブリールブ(最近名称が変わりました)を塗布して
います。
ミッションを組み付けてスプロケ側のオイルシールを組みましょう。
(下から2番目の5速のギアをTAKEGAWAのクロストップギアに交換しました。このキットには1.000と0.962の2種類のギア比を選べ、エイプ50の場合はノーマル比が0.960なので1.000のギアの方を組み付けました。エイプ100の場合は0.962の方が良いと思います。)
レースオンリーで予算が有る方はクロスミッションを組みましょう。




シフトフォークとドラムを組み付けました。分解する時にシフトフォークの順番や向きをよく確認しておきましょう。星型のプレートはピンが落ちないように仮組していますのでケース合わすときには注意してはずします。次にクランクを組みます。(この時カムチェーンがクランクとクランクケースに挟まれないように注意します。)

2010年11月24日水曜日

エイプのカスタムの始まり。



強力馬力単車屋 WIZARD-2


WIZARD-2のチューニングメニュー

エイプ、モンキー、カブ(パーツ単体での持ち込みの場合です。脱着工賃、パーツ代は含みません

バルブ軽量研磨  1本 ¥2.100~

バルブシート修正擦り合わせ 1台分 ¥4.200~(バルブシートの状態でシート加工が必要となる場合があります。)

バルブシート05mm外合わせ加工 擦り合わせ 1台分 ¥8.400~

バルブガイド打替えバルブシート加工擦り合わせ 1台分 ¥12.600~

ヘッド面研 4.200円~

ポート加工研磨 ストリート仕様 1台分¥10.500~ レース仕様 1台分 ¥16.800~

ロッカーアーム軽量研磨 1本 ¥1.680~

ピストンリセス加工    ¥6.300



Z1、Z2
バルブ軽量研磨   1本 ¥4.200円~
ヘッド面研       ¥18.900~
バルブガイド内替えバルブシート加工 ¥47.250円~
ツインプラグ加工   ¥84.000~
ポート加工研磨    ストリート¥42000~ レース仕様 応談            










通販ショップのエイプカスタム一直線のページが行方不明になり表示出来なくなりましたのでこちらでエイプカスタム一直線をリニューアルしてお送りします。画像はWIZARD-2の部屋から持ってきていますので重複する所が多々ありますが内容は詳しく書いて行きます。(前回より足りない画像もあります)
なるべく市販のキットパーツを使用せずに、加工や研磨など施すオーソドックスな手法をとりました。
(ユーザー個人が作業をする場合は全て自己責任でお願い致します。記載事項に関しまては、何かありましても全て免責とさせて頂きます)

製作したエイプ50の概要です。名称はCB50F(ファイター)または初号機と呼んでいます。
排気量は乗り手がビギナー&主にストリートなのでキタコのライトボアアップKIT82ccを使用する事にしました。ピストンはSEヘッド用のもの(圧縮を上げる為)に替えました。
シリンダーヘッドはAPE100の純正パーツを加工しました。
キャブレターはヨシムラMJNφ24、マフラーはチタンワンオフ手曲げ(試作)としました。サイレンサーの容量は大きめにしました。

カスタム、チューニング(或いはスープアップ)は各パーツのバランスと最終的にどこまで進めたいかをある程度イメージして決めておきます。

①ボアアップをしない
マフラーだけの交換。そして純正キャブレターにパワフィルを付ける。
パワフィルを付けるとメインジェットエイプ50、メインイェットエイプ100を5番~10番位上げなければなりません。
パワフィルは雨の日も乗る場合は笠(ケース)付きをチョイスしよう。

②ボアップする場合
この場合は予算と拡張性を考えてメーカー等を選びましょう。
エイプ50のボアップKIT

マフラーは交換してあってボアアップしか、しないって人はタケガワのKIT80ccがお勧めです。これで後はパワフィルを買えば完成です。このKITの良い所はオイルクーラーの取り出しが付いているのとスプロケットが付いているところです。(チェーンはカットしなければならないかもしれません)

でも、もっと先で予算が出来たらもっと速くしたい時にはタケガワのKITだとヘッドが出ていないので拡張性がありません。(ヘッドをエイプ100等に交換した時にハイコンプのピストンが必要となる為、それでもヘッド交換したい方はヘッドの面研等で圧縮比を上げましょう)

キャブレター、マフラーの予算があって、取り合えずボアアップして先でヘッドも変えようという方はキタコライトボアアップKITにしよう。
このKITの良い所は、先でSEのヘッドにしようと言う時、SE用のハイコンプピストンが出ているところです。
キャブレター、マフラーの予算があって、まだ予算のある方はキタコ82ccウルトラSEボアアップKITにしよう。ただ、残念なのはキタコのKITにはオイルの取り出しが無いところですね。
オイルクーラーを装着するにはクラッチカバーを交換しなければなりません。

初号機製作後にヨシムラタケガワからエイプ50用の125ccKITがリリースされました。


エイプ100はボアアップのパーツが多いのでボアアップだけにするかボアストロークアップにするかで予算と性能が変わってきます。

ストリートでボアアップだけでOKの人はタケガワの115ccキットがリーズナブルです。























このクランクシャフトはエイプ50の純正クランクを加工研磨した物です。左右のベアリングはプレスを使用して抜き変えました。ベアリング抜き替え時の注意点はカムチェーン駆動のスプロケットの位置がずれないようにする事です。スプロケットとクランクにポンチ等で印をつけておくと良いでしょう。コンロッドベアリングまで交換する時は左右のウェイトの幅の数値を計っておき、組み付ける時に同じ幅になるように左右のウエイトを組み付けます。コンンロッドは折損対策の為に主に側面を研磨します。クランクはおにぎり型に加工し、オイルとの抵抗を削減する為に研磨します。最後にダイヤルゲージで左右のシャフトの振れを確認します。振れが規定値を超えている時は修正します。